ツキノワグマ右後肢 X線写真(北里大学獣医学部)
景観観察研究会
(筏井宏実、伊勢武史、山本修路)
「自然の中の人為」
東京都台東区池之端3-3-9花園アレイ5階
会期:2/10(土)〜2/25(日)
休館日:2/15(木)、2/22(木)
開場時間:11:00〜18:00
わたしたち人間はあらゆる自然と関わり合い、その関係性が積み重ねられた歴史の上にいます。
人間の営みは、自然環境の影響を受け、自然に影響を与えてきました。
高度経済成長期に燃料革命、肥料革命によって、里地里山では燃料や肥料に必要不可欠だった落葉広葉樹から需要のあったスギやヒノキなどの針葉樹に育種転換し、その後は外材輸入の規制緩和によって植林地は放置されるようになりました。これは人が関わっているから成立していた里地里山の生態系の崩壊のきっかけでした。
昨今、ツキノワグマが人を襲う事件が報道されています。ツキノワグマの天敵であったオオカミの駆除政策などによって絶滅させたため、天敵がいなくなったツキノワグマは人が駆除するか、食料になる堅果類の凶作くらいしか頭数に影響を与えることはないのではと想像します。
人間が自然に与える影響の増減によって自然は変化し、現在、目に見える状況になっています。
ということで、自然の中にある人為的な要素を見てみましょう。
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